長男Pくんが5歳くらいの頃の話です。
その日、「公園行こうか」と声をかけた瞬間、Pくんが突然走り出しました。
私もすぐ追いかけたのですが、見失ってしまったんです。
どの公園に行ったのかわからない
うちの近所、なぜか公園がたくさんあるんですよね。
しかもPくんはまだ発語も少なく、自分の名前や住所を伝えることも難しい時期でした。
「どこの公園に行ったの…?」
血の気が引きました。
2時間以上探し回った
近所の公園を片っ端から探しました。
でもいない。
滑り台。 ブランコ。 砂場。
何度探しても見つからない。
途中からもう、「事故に遭っていたらどうしよう」が頭をよぎって、本当に生きた心地がしませんでした。
警察署からの電話
2時間以上経った頃、一本の電話が。
なんと警察署からでした。
「お子さんを迷子で保護しています。警察署までお迎えお願いします」
もう、腰が抜けそうなくらい安心しました。
警察署で元気に走り回る本人
迎えに行くと、本人は警察署で元気に走り回っていました。
どうやら、「公園行こう」という私の言葉を聞いて、自分が行きたいと思った別の公園へ一直線に向かったらしいんです。
しかもその公園で、ひとりで延々と滑り台を繰り返していたそう。
会話も難しく、ずっと一人で遊び続けている様子を見て、不審に思った方が通報してくださったとのことでした。
上着の名前が命綱だった
幸いだったのは、冬で上着を着ていたこと。その上着に名前を書いていました。
警察署から児童相談所へ問い合わせをしてくださり、療育手帳発行の記録から本人確認ができ、私に連絡が来ました。
もし名前がなかったらと思うと、今でもぞっとします。
Pくんが着ていたのはdevirockのアウター。名前タグがついていて記名しやすく、2人分書けるのでお下がりにも使えてお気に入りです。

それ以来、名前と連絡先を持たせるようにしている
それ以来、外出時はリュックを持たせるようになりました。
そしてリュックの内側には、必ず私の電話番号を書くようにしています。
名前だけじゃなく、連絡先があることで、もしもの時にすぐ保護者につながれる。
上蓋にカードホルダーがついているので、名前と連絡先を書いたカードをそのままいれています。迷子対策に本当に重宝しています。

あの経験以来、「備えておくこと」の大切さを強く感じるようになりました。
当時は、生きた心地がしない毎日だった
あれから5年。最近は、突発的に走り出していなくなることもかなり減りました。
でも当時は、本当に目が離せませんでした。
交通量の多い道を、突然走り出して横断してしまうこともある。こちらの予想を超える動きをするので、毎日気が抜けなかった。
何度も、生きた心地がしない思いをしました。
Pくんはその頃、中度知的障害を伴う自閉症の診断が出ていました。
「危ないから止まる」「迷子になったら困る」そういうことを理解して行動するのが難しい時期だったんですよね。
あの時助けてくれた人に感謝している
だから今でも、あの時公園で「おかしいな」と気づいて通報してくださった方には感謝しています。
迷子って、本当に一瞬。そして、周りの大人の目や善意に助けられることがたくさんある。
同じように発達障害や知的障害のあるお子さんを育てている方に、
- 名前を書く
- 連絡先を持たせる
これは本当に大事だと伝えたいです。


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